ざ ゆーすNo.15 少年A著『絶歌』をめぐって

ざ ゆーすNo.15

ざ ゆーすNo.15

NPO法人 非行克服支援センター 編/2015年10月/800円(税別)
ISBN978-4-915143-49-6 C0037

特集 少年A著『絶歌』をめぐって

 

1997年に起きた神戸連続児童殺傷事件の加害者(当時14歳)による単行本『絶歌』が、本年(2015年)6月に出版された。著者名は「元少年A」。
この本は発売直後から、被害者遺族の方々をはじめ、さまざまな立場の人の意見や感想が発表されている。また、出版までの経緯についても出版社や仲介者が発言し、それに対する著者の反論などもあった。

神戸連続児童殺傷事件は、小学4年生の女児と6年生の男児の2人が殺害され、他に3人が重軽傷を受けたあまりにショッキングで残虐な事件であり、しかもその犯行が14歳の中学生によるもので、社会に対する衝撃は大きかった。またこの事件をきっかけに、急速に少年法の改正が行われ、いわゆる「厳罰化」が進められたという点でも、社会的影響は大であった。

今回、事件当時の少年Aとかかわりが深かったお2人、少年Aの審判を行った裁判官・井垣康弘氏と少年Aの弁護団長だった野口善國弁護士に登場していただくことができた。
読者の皆様もまた、さまざまなご意見があると思うので、ぜひ、感想をお寄せいただきたい。

もくじ

[特集] 少年A著『絶歌』をめぐって
インタビュー 井垣康弘氏に聞く「少年Aと『絶歌』」 聞き手:木村隆夫
A少年の出版について 野口善國

「非行」と向き合う親たちの会の語り合いにおけるやりとり──笑いの持つ不思議な力── 北村篤司
[連載] 思春期の発達障害と支援【2】 田中康雄
私の体験(16) 私の方こそごめんなさい 水野瞳
漫画・解決!ワルサワ君 山本かずね
少年法 適用年齢の引下げについて 八田次郎

資料:少年法の適用年齢引下げに反対する日本弁護士連合会 会長声明
少年法年齢引下げ─親として思うこと

「非行」と向き合う全国ネットから
第16回「非行」を考える全国交流集会の案内/全国ネットin福井が終了

非行克服支援センターの窓
教師向け講座終了/テレビ番組で会を紹介/2014年度相談結果

次号のお知らせ
編集後記