ざ ゆーすNo.14「もがく子どもたちと学校」

ざ ゆーすNo.14

ざ ゆーすNo.14

NPO法人 非行克服支援センター 編/2014年12月/840円(税込)

特集Ⅰ もがく子どもたちと学校

学校は今、子どもたち、親たち、そして地域社会の希望や光となっているだろうか。

文部科学省調査によれば、平成24年度の不登校数は、小・中学校112,689人、高校生は57,664人。高校中退者数は51,780人となっている。現場の感覚ではこれ以上だという声はたくさんあるが、この合計だけでも、222,133人となっており、子どもたちの声なき声は、こうした形で発せられているといえよう。

また、これも文科省の調査だが、国公私立の小・中・高校での体罰数は6,721件とされ、学校数では1割を超える学校で発生している(「体罰の実態把握について」より)。当非行克服支援センターが行った調査研究では、学校で「問題」とされた児童生徒に対しては、排除する傾向が多く見受けられていた他に、小学校時代から体罰を受けていた子どもが予想以上に多かった。

一方、教師からは、多忙・教師管理・トラブル対応の大変さなど、さまざまな「苦悩」の訴えの声が、ますます大きくなっている。

その中で、学校を豊かに生き生きとした場にしていくためのさまざまな努力や取り組みが行われていることも、事実である。

ここでは、それらの状況も踏まえつつ、学校と子どもをめぐる諸問題を具体的に考えるための素材を提起し、今後のこの課題についてのいっそうの議論を深めていきたい。

もくじ

[特集I] もがく子どもたちと学校
今、教育現場はどう変化しているか 白鳥 勲
娘と私の学校「体験」から学んだこと 那珂川あゆ子
どうか排除しないで、の思い 澤田美樹

[特集II] 『何が非行に追いたて、何が立ち直る力となるか』を、どう読んだか
傷ついた人の心を癒せるのは、人の心しかない 木村隆夫
少年たちの言葉を心に刻みながら──息子に寄せて── 能登原裕子
身が引き締まり、保護司として勇気をもらえる本 原 和夫
『本の紹介より』 「子どもと法21通信」2014年9月号通巻161号

………………………

漫画・解決!ワルサワ君 山本かずね

[新連載] 思春期の発達障害と支援【1】 田中康雄
私の体験(14) 時間が自分を大切にしてくれた 中村悠基

「非行」と向き合う全国ネットから
 全国ネット加盟団体/第15回「非行」を考える全国交流集会のお知らせ/他

非行克服支援センターの窓
「非行」調査研究が完了/講座・学習会のご案内/2013年度「非行相談」結果
次号のお知らせ
編集後記