ざ ゆーすNo.25 立ち直りを支える人と社会と


NPO法人 非行克服支援センター 編
2024年6月30日
880円(税込)
ISBN978-4-915143-75-5 C0037

特集 立ち直りを支える人と社会と

「立ち直り」は、その本人にとって大事なだけでなく、社会にとってもこれ以上の犯罪が起こらないことはとても大事なことです。

しかし、一度つまずいてしまった人に対して、社会も人々も決して寛容でないのが、今の日本の姿だと言っても過言ではありません。

この特集では、龍谷大学で矯正保護相談センターの責任者もされている浜井浩一先生の原稿と、元非行少女だった中村すえこさんと、同様に非行をしてきた高坂朝人さんとの対談を掲載しました。中村すえこさんは、現在は高校教師として仕事をされる傍ら、映画監督として少年院の少年少女たちを描いたドキュメンタリー映画『記憶』を創られました。

そして、長年、少年たちの支援者として仕事をされてきた須藤三千雄さんにこの映画を観た感想と少年たちへの思いを書いていただきました。

立ち直りには、どのような壁や困難があるのでしょうか。私たちの隣には、立ち直りをめざして懸命に生きている人がいるはずです。

「支援」でなく「共に生きる」社会を築いていきたいものです。


もくじ

特集 立ち直りを支える人と社会と

エビデンスから考える非行少年処遇 浜井浩一

社会を変えたい!─映画で伝えたかったこと 対談・中村すえこ+高坂朝人

社会的自立に欠かせない3つのこと 須藤三千雄


連載

子どもの権利条約とこども基本法 小笠原綾子

私の体験(26)真っ暗闇に落ちた時こそ 進藤 光

私の本棚 『感じるオープンダイアローグ』(森川すいめい著) 春野すみれ

「非行」と向き合う全国ネットから
 全国交流集会/各地の活動

非行克服支援センターの窓
 2022年度相談結果のまとめ/2023年度電話相談のまとめ/今年度の活動─独自事業/講座など

編集後記

イラスト 齋藤みどり・十記生