ざ ゆーすNo.5「薬物と青少年」

ざ ゆーすNo.5

NPO法人 非行克服支援センター 編/2009年3月/840円(税込)

特集 薬物と青少年

昨年来、大学生や医師などの薬物使用問題が大きな話題になっています。子どもたちと薬物の問題も、時代を大きく反映して、かつてのようなシンナーについて耳にすることはほとんどなくなり、当支援センターで関わった少年たちの薬物問題の多くが、MDMAや大麻、そして、覚せい剤です。
薬物で事件になっていなくても、更正した子どもたちに聞くと、多くが過去に薬物をやった体験を話しています。

この特集では、薬物問題に直接関わってきた方々に、それぞれの違った角度からの取り組みについて書いていただきました。大学生の大麻問題の後ろには、さらに中学生や高校生の問題があると思われ、北星余市高校での取り組みは、改めて振り返る大きな意味があると思いました。
また、実際に薬物を経験した4人の青少年に話を聞き、現状を改めて知ることになりました。皆さんの取り組みや感想をぜひお聞かせください。

もくじ

[特集] 「薬物と青少年」
わが国における青少年の薬物問題について 尾田真言
高校生の薬物問題にどう取り組んだか 久保田直子
女子少年の薬物非行について 藤野京子
(当事者インタビュー)私の場合は
さくらさん(18歳)/Tさん(22歳)/Zさん(23歳)/Mさん(27歳)
私の体験 逮捕からスタートしてもいいじゃない 小林亜由

[連載]
私が出会った少年たち(4) 幼少期の被暴力体験から暴力性を内在化させた少年 能重真作
映像に見る親子(5) 「息子」 まさきしんじろう
付添人を経験して見えてきた「あたりまえ」のこと 岩瀬暉一
ネットワーク NPO法人のむぎ 樋口義博
リレーエッセイ(5) 排除ではなく共生していく学校社会を 田中之浩
「非行」と向き合う全国ネットから
第9回「非行」を考える全国交流会 ほか
非行克服支援センターの窓 少年院に招かれて