ざ ゆーすNo.2「子どもを受けとめるとは」

ざ ゆーすNo.2

NPO法人 非行克服支援センター 編/2008年3月/840円(税込)

特集 子どもを受け止めるには

「子どもを丸ごと受け止めなさい」、よく言われる言葉です。また、「子どもを甘やかせてはいけない」「子どもの言いなりになってはいけない」「子どもには厳しさが必要」、それもよく言われる言葉です。
子どもが、親にとって「問題なく」育っているときは、受けとめることも信じることも、難しいことではありませんが、ひとたび、「こんなはずでは…」と親が迷う事態になったとき、「受けとめる」こと、「信じる」ことが難しくなります。
非行克服支援センターへの電話相談でも、「子どもにどう対応していいかわかりません」「どこまで要求を下げたらいいのですか」といった迷いの言葉が、よく聞かれます。
この特集では、現場で子どもとかかわる人たちが、どのような思いで子どもと向き合っているか(向き合ってきたか)を報告いただきながら、子どもを受けとめるとはどういうことなのかを、考えあいたいと思います。

もくじ

[特集] 「子どもを受けとめるとは」
子どもの自尊心にノックし続ける 三好洋子
少年非行とどう付き合うか 木村隆夫
認め合う安心感の中で 中川晋輔
私の体験 あの日があったからわかる今の「幸せ」 中川菖子
学校は今どうなっているか─少年非行の角度から 小島喜孝
ネットワーク DYS(Delinquent Youths supporters) 藤岡克義

[連載]
私が出会った子どもたち(1) 「絶望」のどん底から立ち上がった少年 能重真作
発達障害への理解と支援(2) 遠藤裕子
映像に見る親子(2) 「愛を乞うひと」 まさきしんじろう
私の本棚 「しょげてんな!! ひとりで悩む君へ 北星余市から15人のエール」 久保田直子
「思春期・青年期サポートガイド」 青山路子
少年法改正・法務省パブリックコメントに際して 浅川道雄/能重真作
リレーエッセイ(2) 「人間」が分かる授業 丸山慶喜