思春期問題シリーズ(1)ぶつかり合いの子育て

butsukariai思春期問題シリーズ(1)
ぶつかり合いの子育て
〜少年事件・非行から考える
浅川道雄 著/2000年8月/800円(税込)

概要

子育ての中で大切なもの、それは大人が子どもと同じ目線でかかわること。
家庭裁判所調査官36年間の体験から、思春期の少年・少女たちの心のひだを読みとって、育てながら育てられる、本音がぶつかり合う子育てを提起。
熱い思春期を支える貴重なヒントが満載の必読の本。

子育ては、育てるものが逆に育てられなければならない、ということを自覚することです。
子どもと目線の高さを同じにして葛藤するということは、子どもを不当に泣き寝入りさせない、同様に子どもによって、親の側も泣き寝入りしない、ということです……。(著者より)

もくじ

家庭裁判所調査官の仕事
「非行」体験をどう見るか
考えなくなった子どもたち
感情のコントロールができない
「早くしろ、早くしろ!」
学校では……
「五段階相対評価」の罪悪
義務教育は子どもの権利
「神戸事件」から
「犯行声明」から読みとれること
「離人症」にまで追いつめられた心
「黒磯事件」から
疲れ切っている子どもたち
育てながら、育てられる
対等な関係とは
ある「非行」少年との対話
母親との対話
立ち直った子ども
愛情を学習するということ